LCCの特性
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建物単体について、LCCの特性を分析すると、建物の新築費用に対して5〜7倍に達し、修繕・改修費用を対象にした生涯修繕コスト(LCRC:Life Cycle Repair Cost)についても用途や寿命によって大きく異なりますが、新築費用に対して1〜2倍もかかるといわれています。
建物のLCCは施設は生涯という長期間を対象としたものであり、きわめて巨額になるものです。したがってLCCの節減が建築施設の効率的な維持・運用管理における最大の課題であって、生涯という長期視点に立って計画的に、LCC節減に努めることが企業経営の改善に大きな効果をもたらすのです。目先の値引きにとらわれ、建物の質を落としてしまうといったことに陥ることも防止できます。
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LCCの限界
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LCCについては、対象となる建築施設備が現場で建設される巨大システムであり、設計・品質・環境に関して、1件ごとに異なります。
また、建築施設の寿命も数十年から数百年というきわめて長期的なものであるため、一般的な統計処理や金利計算の論理が適用できません。このため、研究者も限られ、研究成果に関しても学術的に体系化されたものが乏しい状況にあります。私たちもITでのLCCシミュレーションや実績管理をサービスとして提供しているものの、私の担当クライアントのすべての建物のデータを一生かかっても終焉を見届けることができない建物もあるでしょう。(蛇足ですが、私の50年後は90歳です)
したがって、現場技術者が建築施設に関するLCC手法を日常のビジネスにおいて、積極的に活用するためには、実務経験等に基づ感覚的な割り切りと、非論理的な飛躍が避けられない。これらをいかにお客様に説明し、納得・理解していただけるかが重要でなのです。
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LCCの表現
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@現在の市場価格でLCCを表現するタイプ
A金利を割り引いた現在価値でLCCを表現するタイプ
B物価変動率を加味した価格でLCCを表現するタイプ
C AB の組み合わせ
がある。現在は超低金利時代で、デフレによる物価が概ねマイナスなので大きく差が出ませんが、高金利やインフレによる物価変動が大きい時代においては大きな影響が生じます。
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